ずっと一緒に*先生の青②
青波よりも私を愛してると
平然と言ってのける先生を
呆然と見つめてしまう
信じられない
先生は手を伸ばし
そんな私の頭を
ぐしゃぐしゃと
乱暴に撫で
「どんなにケンカしても
ここ以外に帰る場所を作るな
オレの帰る場所も
帰りたい場所も
お前のいるところなんだから」
うなずいて
泣き出しそうな私の耳に
「まんまぁぁぁぁぁー」
寝室から青波の
この世の終わりみたいな
哀しげな泣き声が聞こえた
パパとママは
目を合わせて笑い
二人で寝室へ行き
愛しい我が子を
抱き上げて言う
「おはよう」
青波は泣きじゃくりながらも
なんで今日はパパとママ
二人で来たのか
不思議そうな表情をした