ずっと一緒に*先生の青②
#5
夜、抱っこで
青波を寝かしつけ
そっと、そっと、そっーと
布団に入れて
静かーに寝室を抜け出す
パパの部屋の前まで来ると
ドキドキドキドキ
心臓が騒がしい
一度 深呼吸してから
ノックする
「………はい」
いきなりの妻の訪問で
少し不思議そうな声を
先生は出した
ドアを少しだけ開けて
顔だけのぞかせて
「夜這いしに来ました」
ベッドに座って
ケータイ片手に
先生は笑って
「あれま、奥さん
いらっしゃ~い
大歓迎ですよ」
なんだか恥ずかしく
ササッとドアを閉め
サササッと先生の隣に座る
チラッと盗み見た
先生のケータイの画面には
ハートがたくさんのデコメ
「…………浮気者~
このヘンタイ教師め」
私がにらむと
先生は嬉しそうに
口の端を上げ
「亭主がモテて
鼻が高いだろ?」
なんだそれ
「知らな~い
やっぱり今夜は帰ります
さようなら」
立ち上がりかけた私の腕を
先生は強く引っ張り
「ひゃ……」
反動でベッドに倒れて
………ったく
乱暴にしないでよね
先生は私の上に覆い被さり
「さて、ガッツリ仕込みますか
イチは次は男と女
どっちが欲しい?」
ふざけた事を言って
ニヤリと笑った