わたしの名前は…
-1 『目覚まし時計』
「本当にオレの子?」
睨むような目、
疑いの言葉…
何も返す言葉が出てこなかった…
あまりにも、ショックで…
あまりにも、残酷で…
(あなたの子です…
他に誰の子だというのか)
もう、このヒトに愛なんてない…
早く気付けばよかった…
違う…
気付いていた… のに…
……好きで、好きで、
気付かないフリをして…
起きろと鳴り響く目覚まし時計を、
止めた…
あの時から夢の中で、
目が覚めたら、
何も、誰も、
セイチョウシテナイ…
ゲンジツが、待っているのに…