わたしの名前は…

ご丁寧に
ティシューペーパーをこよりにし、
赤ペンで印されたのが王様なんだと…

私のキモチとは
全く交わらないところでコトは進んでいた。



「ジャーンケーン―――」

勝った人からクジを引く…

が、しかし、
敵は以外に―――

クジ運が無かった!!!



(いいぞ、いいぞぉ!)

「何で赤来ねー!?
もう一回だ、クソっ!」



何度か私も王様になり、
奴に四の字固めをお見舞いすることもできた


でも、そんな、
奴のクジ運の悪さに頼ってばかりではダメだ…

何とかして終わらせなくちゃ!

そんなコトを考えてたら
突然




「もうどぉでもいいよ!」

と、叫ぶと同時に
奴が私を押し倒して来た。

「ん、な…」

不意打ちに、
鍛えられた身体、
酔っていて手加減のない
男の力…





動けない…


「やめ、やめて!」

両手を抑えられ
キスをされるのを顔を振って逃げる…

ニヤニヤしている顔は
全く正気じゃない。

上に乗られ、脚も使えない…



「やめろって、
オレ連れてきたのに可愛そうだろ…」

イツキ先輩の声も聞こえるはずもなく
執拗に迫り続ける…
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