わたしの名前は…
「何にも症状ないし、してもいないけど、
行くよ、病院…
こども産めなくなったら嫌だもん…」
「何でそんな簡単に病院に行くっていうんだよ。
やっぱ、身に覚えがあるからだろっ?!!」
「何で…
何でそんな風に私を汚いみたいに言うの?
私はホントになんにも―――」
信じてもらえない。
疑われている。
まるで病原菌のように
消えろと言われている、
そんな気分になってきて
涙が出てきた…
それさえも
「お前、
オレがお前に泣かれんのに弱いからって泣いたって
今日は通じねぇぞ!!」
と、言われる…
言いたいことが山ほどあった
でも、
あまりに一方的に怒鳴られ、
けなされ…
病院に行く
ただそれしか言えなかった…
どこから性病が?
どうしてコウキが?
なぜ私が?
病院に行けば解る…
容疑をはらすには
専門知識がなさすぎる
病院に行こう…
ちゃんとJr.を産むって、
また私のところに来てねって
約束したんだ。
不妊症にはなりたくない…