わたしの名前は…


私は次の日の放課後、
2つ隣の駅の産婦人科に1人で行った

また、
楽しい理由じゃなくこの科に来るなんて…



まだ、
どうも童顔の私が来るには違和感のある科ならしく、
ちょこちょこ感じる他の患者の視線…




そんなに見ないでよ…


私だって
来たくて来たんじゃないんだから…




「じゃあ、問診表書いて
お待ちください。」



何のため受診したか…
生理について…
未婚か既婚か…

ナドナドナド…


答えたくないような生々しい内容…



呼ばれたら
なんて言えばいいんだ?…

だんだん、
恥ずかしいことで受診している気がしてきて
待ち時間が長く、長く感じた…






「木下さーん、どうぞー。」

誰も知っている人なんていないのに、
名前を呼ばれるのさえ恥ずかしかった…



急いで診察室へ入る。



まるで悪いことをしているかのように…



何で私が
こんな思いしなきゃなんだっけ?――




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