わたしの名前は…
本当に
お金の使い道がなかった。
「ねぇ、カレンちゃん?
カレンちゃんって、
ホント、チョコ好きだよね。」
ある、オープン前の店内、控え室…
昼12時のオープン、
みんな昼食を軽く摂る。
「カレンちゃんが
チョコ食べてるのしか見たことない。」
本店最年長のユミさんが言う…
そう、
私はチョコしか食べていなかった。
好きだから…
そうなんだけど、
そうじゃない。
流産後、
いろんなショックからか、
はじめは食べたくなかった
それがいつからか
食べられなくなっていた…
でも、
みんなが食べているのに
食べないのも何だか目立つ…
激やせし、
いい加減ヤバイと思い、
少しでカロリーのとれるもの…
チョコレートは
遭難したとき、少しでもいいなんて、
どっかで聞いたような…
そんな単純な理由…