わたしの名前は…




「うん。好きだから…」




「私もチョコ食べたら
カレンさんみたいに指名とれるかな?」

新しく入った、
かなりぽっちゃりのユウナちゃんが、
モリモリ食べながら言う…


「ばかじゃない。
あんたは何も食べないで痩せろバカ。」

ユミさんは、
太めのユウナちゃんをかなり嫌いだった。

でも気にしない
根性も太めのユウナちゃん


「カレンさん
いっつもオープンするとココに帰ってこないから
話したいのに、話せないもんなぁ…」



モリモリ、モグモグ
食べながら話す…



私はユウナちゃんを
別に嫌いじゃないけど、
その食欲を見るのが大嫌いだった。

吐き気さえする…

食べる姿を見たくない…

摂食障害というのを、
後にテレビで知る――



せっかく食べたチョコを吐きたくない…



顔を背けた。

それを見て、
ユミさんがまた
ユウナちゃんに毒を吐く…



「あんたは
カレンちゃんの真似しても無駄!
誰?こんな豚使ったの!」


「オレだよ。
仲良くしてよ…」

主任が応える。




食べたいものもない。

ブランドも興味がない。

子供がいるわけでもない…



お金があれば―――

その理由のこどもは…
い・な・い―――

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