わたしの名前は…
欲しかった―――
コウキの愛が、
欲しかった…
愛してる…
それだけで幸せだった…
幸せだった…
なのに、
簡単には治らない
拒食症―――
それを治したのは、
ユウキだった―――
次の日の夜、
ユウキから電話が来た。
幸せ気分の私は、
ユウキの電話に気分よく出た…
半分以上、告白…
「話したこともないのに
何で簡単に好きとか言うの?
そういう軽いの嫌い。
私、愛してる彼氏いるし。」
「そっちこそ
何で簡単に嫌いとか言えんの?
知ればいいじゃん、だったら。」
「知る必要ないよ。
私、彼氏1番だもん。」
「だったら
試せばいいだろ。
試すのも恐いか!?
その程度か、彼氏!
試したら負ける彼氏か!
会うのが恐いか!?」
恐くなんかない!
コウキをバカにするな!
負けず嫌いに火がついた。
「じゃあ会うよ!
会っても変わんないよ!」
全ては私が知るべき
出会いだったのか―――