わたしの名前は…

黙って
食べてくれるワケはなく…


「食べてよ。
2人で来て1人で食うの寂しいじゃん…」

「確かに…
だから食べないって言ったのに…」


「だって行きたいとこないっていうからさぁ。
サラダならいいじゃん!
太んないし!」

「だから、
ダイエットじゃないって言ってんじゃん。
マジで食べれないの!」

「マジ?!
ごめん…
じゃあ俺いっそいで食うから、
せめてなんか飲もうよ。」



簡単に聞き入れ、
深く追求もしない。

しかも
スッと謝られ、
なんだか調子の狂う人だ…



「わかったよ…
だったらサラダ頼むから
ゆっくり食べてよ。
ガツガツ食べられるの苦手…」



なんだかんだ、
私を自然に巻き込む
雰囲気や人柄が、
ユウキにはあったんだろう…


「わかった!
良かった!!ありがと!」

一気にパァーッと表情を変えるユウキを見たら、
なんだか私まで笑顔になってしまった


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