わたしの名前は…
アパートに戻り、
2人でキッチンに立ち、
焼そばを作った。
山盛りの焼そばに、
蝋燭を2本…
「ハッピィバースデイユウキぃ♪
ハッピィバースデイユウキぃ♪
ハッピィバースデイディアユウキぃ♪
ハッピィバースデイ
トゥー ユー♪」
ユウキが蝋燭を吹き消す―――
「ユウキ!おめでとぉ!!
産まれてきてくれてありがとぉ…」
「サキ…」
「さ!
食べよ!!
サキいっぱい遊んでお腹減った!」
「あぁ、うん。」
食べた。
2人で3人前全部。
取り分けもせず、
そのまんまつっついて。
「御馳走様っ!
サキの焼そばが、1番贅沢だな。」
「フカヒレ、牛肉、キャビア?フォアグラ?」
「入ってたろ(笑)?!」
「より高い、愛が!(笑)」
「あっ!
見れば解る、
俺の、と、サキの?
プレゼント見せてよ。」
「へへぇ―――
いいよぉー!」
「ん?1つじゃん。」
「いいから開けて!」
ラッピングをゆっくりきれいに、
大事に大事に開けるユウキ―――
「えっ!?
サキ、コレ…」