わたしの名前は…



ユウキに頼ってばっかりの私の心…


もう、
諦めなきゃ…


ユウキに頼って、
ユウキの自由を奪っちゃいけない…

私はコウキと幸せに…

私は幸せに…

それがユウキの愛に
私が応える、
唯一の残された方法…



ユウキのあの、
最後の笑顔を思い出す――


「ユウキ、愛してる―――」



はぐれたペアリング…

どんな時も、
あなたのくれた愛を私は忘れない―――



リングにキスをする…



もう、
ユウキの手の温もりは

ない―――



私は指輪を外し、
ネックレスに通し身につける…

私の心に1番必要な人…

私の心をいつも見守っていて―――




そして、
コウキからの指輪を私は右手に着けた…

まだ、
ユウキが指差した指に、
それを通すことなんてできなかった…




けじめ―――

私はユウキの携帯メモリーを、
全て消去した…



もう、
ユウキには連絡を取られない


自分を追い込んで、

愛を、
本当の愛を

みたかった―――



コウキは
その答えを持っているのか



自分の心にも、
完璧な嘘を私はついて、
本当に幸せになれるのか―――



< 229 / 386 >

この作品をシェア

pagetop