わたしの名前は…
私をベッドにゆっくりと寝せ、
壊れ物に触るようにそっと頭をなでる…
「…何考えてる?
…隣、気になる?」
きつい目付きで言い
激しくキスをする――
耳から胸へ、
激しくキスをする――
「気に、なんないよ。」
そう言った私の口を塞ぐように、
激しくキスをする…
コウキの手が下へゆっくりと私のからだに沿っておりていく…
「ぁ……」
思わずこぼした声…
もう、恥ずかしいほど濡れていた…
「…かわいい。
大事にするから…」
幸せなまま、やっと、
愛しい腕に
朝まで抱かれて眠った――
幸せで、幸せで、
私には、もう、
あったかい春が来たかのようだった――
外はまだまだ、寒い冬…
あたたかな腕に抱かれ、
再び18歳の春が動きだした…
雪解けに
ふきのとうの花を見つけた
そんな
あったかいキモチを見つけたような気がした…