わたしの名前は…





意外にココロはコトバで作り上げられた…



そう、
私には“カレン”が住んでいた…


もともと好きなコウキだもん、
演じるのは容易いこと。


ピンサロのお客さんを癒し、愛するより、
演じるのは容易いこと…



ただ、
お金のためと割り切ったバイトとは違うこと――



カラダが

コウキを拒む―――




ユウキじゃなくちゃ、

ユウキにきれいにしてもらわなくちゃ―――



拒む、拒む、拒む―――





コウキとのHが、受け入れられない…


で・き・な・い―――





まな板のコイ…


流産したてで…
生理で…



嘘もいい加減バレル…

もう、
好きにさばいて―――





だから、
そんなHじゃダメだって…


私が嫌なら、しないで欲しい…

私の意見は?

私のキモチは?―――


でもユウキが…

コウキを私は1番に…



え?誰が?誰のせいで?




私…
私がコウキを選んだ…


応えなきゃ、
応えなきゃ、

ユウキの愛に―――





“サキ”がどっかに行っちゃった…

でも、
またいつか戻ってくるよね?

ねぇ、
ユウキ―――


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