わたしの名前は…



夏休み最後―――



「サキ、愛してる…
卒業したら結婚しような…」



「………。
そんなこと勢いで言わないでよ…。
そんなこと言わなくても
私は浮気はしない。
信じられないならいつでもアパート来て。
私はいつでも1人だよ。」



浮気防止にプロポーズした、
それがなんとなく伝わった…

違ってたらごめん。


「あー、うん…」

否定もしなかったけどね。




今日が終わる頃、アパートに着いた。


早く帰りたかった、

私…の…部屋…

また、
私「の」部屋になった…



「ただいま…(ユウキ…)」

誰も返してくれない、
静かな部屋―――

隣人の声が聞こえる…


ユウキがいた間、
そういえば気にならなかったな…


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