わたしの名前は…




「でも…」

会ったらキモチが揺らぎそうで…


愛してない、

いらない、

なんて強がりで…



裏切られて尚、
コウキを必要だとしてしまうのは、あまりにも…

惨めで…





「成人した、一社会人として、
コウキがどれほどの者か、
どうケジメをつけるか。
私たち(家族)はみんなあなたの考えの味方だから。
あなたも一社会人として、見極めなさい。」



「うん…」





一つの試練だと思った…

シングルマザーの、
その子供の、
生きづらさは
全く知らないわけじゃない


これを乗り越えられないようじゃ、
これからこの子を守ってはいけない。

逃げていては、
強くなれない。


私はこの子を守るために、強くならなくちゃ!



プライドなんて、
必要なら捨ててやる。

この子が1番幸せなら、
どんなことも私は耐えてやる―――

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