わたしの名前は…
コウキは
立ち尽くしていた…
私が知っていたことに驚いてますって顔で…
ヤバイって顔で…
「何か言えバカ!
カナムの顔見て、何か反論してみろ!!」
「―――ゴメン。」
小さな声で一言…
それだけだった…
私の怒鳴り声にも全く動じず、
かわいい顔で眠るカナム…
私の話しなんかより、
そんな汚さを知らないカナムの顔が、
コウキには
堪えたのだろう…
それからしばらく、
コウキがまたカナムを抱く時間増えた。
それと同時に、
何かに餓えたように
私を無理矢理抱く日も増えた…
愛なんか、
微塵も感じないSEX―――