わたしの名前は…



独りぼっち3日目――。



携帯電話の電源を切って
3日目――



コウキの声を聞かずに過ごすこと、
3日目…。



試験を終え、午後3時過ぎ…

ホテルの荷物をまとめ帰る途中、
携帯の電源を入れた…


メール嫌いのコウキの留守電…

「おっ前、
マジでふざけんなよっ!
電話出ろ!バカ!!!」




…留守電にマジ切れしてるし…(笑)!

コウキの声を聴いたら、
何とも言えなく

安心したような
全身にやっと血が通ったような
気持ちいい感覚に包まれ


笑顔のまま
泣いていた…



まわりから見たら
とっても不気味な私は、
とっても幸せな時間の中にいた…


このヒトを
この幸せな感覚を
私は
失わずにいられる人間だろうか………
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