わたしの名前は…
その夜、
もうホント、
これでもかってくらいコウキに怒鳴られた(泣)…

でも、
電話の電源を切っていたなんて言えないし?

まして、
ここから遠い学校を受験してたなんて言えなかった…



もう少し、
もう少しでも
コウキを失わずにいたい…



怒鳴るだけ怒鳴ったコウキは最後に

「大好きだからな!
裏切んなよ!
愛してるからな………。」


…裏切んなよ、かぁ。
裏切ってないよね?私…

愛されてる。
その自信をたっぷりくれるコウキ…


私、もらってばっかかもなぁ…

でも、


「愛してるよ、コウキ。」

「んぁ!当たり前だ。」

照れ隠しに怒った口調の、
コウキの愛しい顔が電話の向こうに浮かぶ…



愛してるよ、ずっと。
ずっと、
愛してるからね、コウキ―――

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