わたしの名前は…
次の調停で、もう調停をやめ、
裁判することを委員に伝えた。
すると、初めて弁護士という人が出てきた
いたなら始めから出せ!
と、思ったが…
コウキが調停委員と話す番、いつものように私は控え室にカナムといた
「ちょっと、何だあれ!!
誰かコウキの部屋でしゃべってて、盗み聞きしちゃった。
裁判されたら完璧に負けるから、
今日ここで話し合って決めろって入れ知恵してんの!!」
トイレから帰った母が
怒りながら入ってきた。
「はぁ?!
調停委員じゃなく?」
「違うなぁ。
見たことない、ちゃんとスーツ着た男。」
「それって…」
その弁護士だった…
どいつもこいつも、平等じゃない。
やっぱりここじゃ話にならない…
「いいじゃん、もう。
どうせココとは今日でさよならだし。
今更話し合うったって、私が今度は拒否だ。
まさか私にだけ、強制はできないでしょ。」
何も解決せず、
月日の無駄使いの調停は
やっとその日、
終わった…
家庭裁判所で調停をしなければ、
地方裁判所に申し立てできない。
まぁ、結果的に良しとしよう…
前向きだった。
振り返ってばかり、
エグリ反してばかり、
同じところで深い穴を掘って、
後ろを見ては下を向く…
そんな生活はもうやめた。
もう、私はカナムとよちよち歩こう!
前へ、前へ、前へ…
バックのできないカナムが
前へ、前へ、前へ歩くのと一緒に、
ママも成長しよう、
前へ、前へ、前へ―――