わたしの名前は…

次の日学校に行ったら、
私にあの学校を勧めた先生に、思いっきり後ろから、頭を叩かれた――


「こんの、バカたれがっ!
連絡先も宿泊先も教えないで、
挙げ句受かりましたの報告のひとつもしないで!
3日も休んでんじゃねぇ!
ヒトがどうなったか心配してるってのに!!」

!!!!!!

そうだった………。
学校に報告なんて、すっっっかり忘れてた!

「お久しぶりです、どーも………」

「バカ野郎!
お久しぶりです。
じゃ、ねぇっ!!!」

「あーん。
ごめんなさいぃ!
受験で頭がいっぱいでぇそんな…じゃね…
報告するのすっかりぶっ飛んでましたぁ!!」


「はぁ……。
こんなの最終まで残していいんかね?あの学校…
って、残ったんだよな?
まさか落ちてショックで来られなかった、
とかじゃないよな?!」

「実は…
なぁーんてぇ!!」



ビタッ。



また頭を叩き

「おめでと。
頑張ったな…
んまぁ、
まだわかんないけどなぁ!
マジで落ちても無断欠席はさせねーぞっ」



私の無断行為に、
たくさんの人が心配し、
でも、
信じて待っていてくれた…

信じてくれる、
誰のことも裏切んなよ、私…




コウキにちゃんと言おう………

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