わたしの名前は…



半ば強引に合コンメンバーにされ、
半強制的に連れていかれた

はじめは…。



合コンになんか、どうせいい人なんか来るわけない…

いい人なら彼女いるでしょ?…

くだらない…



はじめはそう思っていた。



ただ、母が、

「たまにはカナムから解放されて、20代して来たら?
老けちゃうよ?
カナムも老けたママ、嫌だよねぇ?!」

なぁんて言って、
時間をくれたから…



なんてね。言い訳…



久しぶりに、ただ、
女してみたかった。



だから、
合コンにはやっぱいい人なんかいないとは思ったけど、
乗り気で行った――






「どーもー!!
可愛い子ばっかで、ツイてるねぇ、今日の僕ら♪」



あぁ、久しぶりのこの感覚…

女にいい顔しない男はココにはいない…

好みでも、
好みじゃなくても、
好みな女を得るためにみんな必死…


女もそう。

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