わたしの名前は…




「サキ!」


「久しぶりです…
これ…入れてやって…」

「おう…
ありがとな。」




「どーも。」

ヒトシがカナムと車から降りて来る…。


「どーも。
…彼氏?」

「んー…まぁ、んー…」



「そっか。
おう!カナム!
でっかくなったなぁ!
似てるな…
逢わせて…やりたかったな…」

カナムの頭をぐりぐりと撫で、
ナルセ先輩は視線をおとした…。




「ママ?誰?」


ナルセ先輩と小沢先輩、
新たな敵が現われたかのように、
構えるカナム…

「んー…
カナムを大好きな人の…
お友達。」

「…そう。
お前とママを大好きな…
馬鹿な男の、お友達。」

「バカ?
じゃあ僕、勝てるね!」



安心したように、
勝ち誇って笑顔で言うカナム。

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