わたしの名前は…


そうして
私達は結婚した…





ヒトシが聞かせたくなかったコトバ?


それは―――


「バツイチ…」

「へ?何で?
別にいつも私自分で言ってんじゃん?」

「嫌いなの!
何かムカつくのそのコトバ!!」

「何で???」

「バツじゃねーの!
マルなんだよ!
それがなきゃ…
いいんだよ!嫌いなの!
でも、説明すんのに必ず出てくんだろ、そのコトバ!!
自分の親が言ったらキレちゃうからさぁ。」

「………ははははは!
ありがと。
マルイチね…私。
そのおかげでヒトシに逢えたんだもんね。
あははははっ!」

「…何だよ、そうだよ。
聞かせたくないし、
言わせたくなかったんだよ。
それだけだよ、悪いか!」




あなたは最高だね。


そうして私の過去さえ
良かったと思ってくれる…


時に笑い飛ばし、
時に受けとめ、
時に包み込み、

時に…

エネルギーに変えてしまう―――



そうして
進め、一緒に進もう、と…
時計の針を押したり…
引いたり…


前へ…前へ…


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