わたしの名前は…
ナルセ先輩が開けたのは、コウキ先輩の部屋のドア…


何度も行っている家の、
入ったことのない部屋…

ビールの空缶が何個も転がり、
明らかに酔った男が2人。

コウキ先輩の布団に
綺麗な女が2人。



みんな見るからに年上ばかり…


私は入り口で立ち止まった



…絶対ヤラれる


歳、人数からして、
イツキ先輩はいなくなる


(イツキ、売ったな…)

イツキ先輩を睨み、
部屋に背を向けた。



「帰る」



「は?今来たばっかじゃん
オレもいるから」

「嘘つけ!」

「いるいる。マジ、いる」

「入れ入れ、
帰りもちゃんとオレが送ってやるから」


ナルセ先輩がそう言って
やさしく笑い、
私の両肩をつかんで向きを変える

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