わたしの名前は…



快晴――



コウキと離れ離れの
見慣れない風景――


これから私はこの地の住人。
住めば都かな――



私は学校の寮に入る。

寮は基本、2人部屋。

ベッドと机と作り置きの衣裳だなだけで
いっぱいいっぱいの狭い部屋

持ち込む物が制限されていて、
引っ越しといってもすぐ終わる…

送った荷物をすべてひろげ終わり
近辺探索に母と出た

徒歩圏内に
生活に必要な店がほぼすべてある

広く、きれいに管理された公園もある




「最高だねぇ!
母さんも住みたいわぁ!」

はしゃぐ母。

何でも揃う最高の立地条件…

でもここに


コウキはいない―――






明日の入学式後は
本当に知っている人が
1人もいなくなる―――

もうホームシック状態…

頭はすでに
近く帰られる日がいつかなんて考えて…

夕飯まで母と過ごし寮に戻った



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