わたしの名前は…







ピヨ・ピヨ・ピヨ…



まただ…

深夜1時過ぎ。
出ないかな…と思い、
ちょっと無視した

でも、
やたら長く鳴るもんで
いい加減ルームメイトの迷惑…

「はい… 何?」

「何ぃ?何怒ってんのぉ?
僕何か悪いことしたぁ?」

「さぁ?
コウキが一番よく知ってんじゃない?」

酔っ払いが少し素に戻る…

「何だそれ!
ケンカ売ってんの?」

「売らないよ、
コウキと今ケンカしても 修正できそうにないもん」

「何だそれ!
言いたいことは言おうよ。
オレだって何でも言ってんだろ?」

「あー、確かに。
言わなくていいことまで 言われて…ね。
じゃあ、今日コウキは
誰といましたか?」

「あ?何で今日は聞くの?」

久しぶりに聞かれた感はあるんだね。
いつも聞かれてたら、
いくつ嘘つかなきゃなの?

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