わたしの名前は…



「何とかします。」

「え!ムリでしょ。」




聞こえないフリをしていたのに、
思わず反応してしまった

するとオーナーがすかさず

「ミキ、バイト時間もっと延ばしてくれ。
こいつのクビがかかってると思って!」


そんなコト言われても…


「とにかく何とかします!」


パワーハラスメントだ!
やめちゃうぞ私!

どうせ未練も何にもない。

そう思った瞬間の
私の顔は、明らかに不機嫌だった

主任は私を、
女の子達がいない所へ連れていった

そして、懇々と店の経営状態や、
自分の置かれた立場を話しだした。



「解るけど、門限あるし…」

「解ってる。でも、
なんとかラストまでできないか?」

「ラストまでいたら寝るところ無くなる。」

「…じゃあ、オレが寝るところなんとかする!
そしたらいいんだな?!」

「まあ、外泊届け出せば…」

「よし!決定!!
来週からお前は外泊!
ラストまで!!!」

なんとかって、
どうする気だろう…
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