わたしの名前は…


もうすぐ冬休み。




バイトどうしようか…

もともと、
笑うために遊びだし、
遊ぶためにしだしたバイト

もう、している意味はない

のに、何故考える…

何故、すぐやめようと思えないのか…

お金がほしいわけじゃない

No.1になりたいわけでももちろんない





答えはただ1つ――

初めての面接から2ヵ月弱、ずーっと
かわいがってくれた主任…

やめたら主任、
どうなっちゃうかなぁ…



それだけだった。

でも、いずれ、
冬休みはコウキに逢いたいから、帰る

その間は休むし、
いつかは辞めなくちゃいけない――



私はとりあえず主任に相談した


「あのさぁ、主任…
もうすぐ冬休みくるんだけどさあ…」



言いにくいことを言うぞ、
そんな顔に主任が気付かないわけはなかった。


「帰るか…
―――辞めるか…?」

だてに客商売はしていない…

いつも、心の中を読めるかのように…


「でも…
主任、大丈夫?
オーナーにまた怒られちゃうじゃん…」

「何を今更!
怒鳴られすぎてマヒしてるから大丈夫!」

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