わたしの名前は…
思わず腕に
キスマークをつける…
誰も、
と・ら・な・い・で――
「何でそんなとこにキスマーク?(笑)」
だって…
「キスマークはさぁ、
こういう所に…」
私の首と、胸に
痛いほど吸いつくコウキ…
「…つけて、
浮気防止すんだよ」
やさしく微笑む…
浮気?…
そんなんで、浮気防止できたら…
そしたら私、
あなたをアザだらけになるくらい吸うんだけどね…
じゃあ、あなたの心臓にキスマークを私はつけるよ…
ココロが誰にもぬすまれないように…
コウキの胸の真ん中に
赤黒いほどのキスマークをつけた―――
「何で見えないとこばっかなんだよ(笑)!」
笑えないよ。
マジだよ私…
ねぇ、Jr.?
あなたは、私の子にまたなってくれるよね?
コウキと、私の子に…
Jr.だけが頼りなような、
ううん、
2人をつなぐ理由が
Jr.だけのような…
都合良く思い出しては
自分を勇気付ける…
ズルくてヒドイ、
利用の仕方…
だから私、
ダメなんだよね―――