わたしの名前は…
ここは専門学校で
いろんな地方の、
いろんな年代がいる。

私たち高校上がりが1番若くて、
上は50代の同級生。

結婚して、
子供が何人います。
なんてほとんど…

その人たちにしたら、
まだ10代の私なんて、
恋愛ごっこしてるだけ…

そんな風に見えてるんだろうね。

若すぎて、
恋愛に溺れて、
現実が見えてないんだ。

そんな風に思うんだろうね。

だから、

「ははは!
若いっていいね(笑)」

って、この言葉、
大嫌いだったなぁ…。

歳とらなくたって、
ちゃんと人は愛せるもんです!

って、はんでるあたりが若かったのかなぁ…?

「愛されてんだねえ…
ケンカとかしないの?」

します、します。

つまんないことで…。

でも、あんまりしない。
電話でケンカすると、
顔見えない分、
仲直りに、うん十倍時間がかかるからねぇ…。

でも、ちゃんと最後は

「愛してる」

これで、解決。

ずるいんだぁ、
あっちは1人でいるから

愛してるの
好きだの
抱き締めたいの…

言いたいこと周り気にせず言うからね、

「サキもちゃんと言ってよ」

って、

周りにたくさんいるの
知ってて言わすんだ。

でも負けない。

私の愛は
コウキに負けない!

だから言うと、
愛してるの競争みたいになっちゃったりして…

周りの友達に

「ケンカしてんの?
ノロケ合ってんの?」

って、よく呆れられてた

ケンカしてもいいの、
愛し合ってるから―――

自信があるから
信じていられた。

信じていたから
必ず解決すると、
自信があった。

崩れた後に、形成しなおした。

だから強い自信があった。

なのに―――
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