恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
はぁ~、あたしったら…なんでこんな…?


そしてその数分後。


「勉強中? 偉いな~。」


頭に少し重みを感じたと思ったらこの言葉。

誰!!?

あたしはバッと上を向く。


「何?」

「ゆっ…裕介!」


正体は裕介。


「ドラマの撮影は!?」

「あ~、早朝のシーンだったから早く終わった。」

「へ~。」


大変だなぁ…。


「で? 遅かったねぇ!」

「その後、俺ソロデビューが決まったからちょっとPVを。」

「ほぉ~。いいなぁ、裕介は売れててぇ!!」


…そうなのかな?


「で、お前ら何してんの?」

「見りゃ分かるでしょ! 勉強!」

「なんで…?」

「明日…テストなんだって。」


おおぉぉ…。

涙が出てくるよ…。


「マジ?」

「あんま危機感無いね?」

「だって俺芸能界で生きてくし?
バカでも大丈夫だろ。」

「最もな意見だなー。」


羨ましいよ!!?!?


「んでも、ちょっとは勉強しとくか。」


あたしの体は、少しだけ宙に浮いた。


「えぇ?」


なんで!?
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