恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「美希。」

「なっ何?」


突然勇士に呼ばれてどもるあたし。


「マジメにやれ。」

「…う、うん。」


何さ。

助けてくれないわけ?
ってか


あたしは何をこんなにピリピリしているんだろう。


「…。」

「美希?」

「ふぇ? 何…?」


あたしは櫂の方を見る。


「どーかしたぁ?」

「…ううん、なんでも。」


なんか、切ない…。


その後、勉強を続行。

そうして放課後になり、部屋に戻ったあたしたち6人。


「じゃ、俺仕事だから。」


そう言って部屋を出て行ったのは裕介。


「裕介も多忙だね…。」

「僕らの中じゃ1番売れてるし…しょうがないよ。」


それもそうだ。
裕介は極普通の一般人じゃない。

あたしとは、違う。


改めて感じる壁にあたしは少し戸惑う。


「それもそうだね…。」

「僕も仕事だぁ!」

「櫂も?」

「うん! 僕ね、映画出るの♪」

「へぇ! 頑張ってね!」

「うん♪
多分遅くなっちゃうなぁ…。」

「そっか。」

「んじゃっ、おやすみ、美希☆」
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