恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
-レッスン終了後…
あたしは約束通り史也に電話した。
『もしもし、史也です。』
「あっ、美希!!」
『あっ! ゴメン、俺これから仕事だ!』
芸能人てのは多忙なんだねぇ…。
『代わりに裕介に迎えに行かせるから! 待っててね?』
「え? あぁ、うん。」
アイツが来んの!?
『それじゃぁ!!』
-ブツッ
あっ…切れた。
本当、大変そう。
もう11時なのにね。
あたしは『TOMORROW』の外に出た。
この建物は2階建てで、1回が事務所になってる。
2階が『TOMORROW』。
『TOMORROW』の入り口は2階にあって、
直接入れるように2階の入り口まで階段がある。
あたしが今いるのはその入り口の目の前。
「あれ、美希、帰んないの?」
「あ、あすか。
迎え待ってんの。」
「迎え? 美希んとこって寮制だよね?」
あすかは、あたしとは違う高校なんだ。
「うん。まぁ…過保護な人がいるんだよね…。」
「へぇ~! MILD!?」
「…内緒ね?」
「いいなぁ!! 美希ズルい!!」
変われるモンなら変わってあげたいよ…、あすか…。
「んじゃっ、またね☆」
「バイバーイ!」
「なんか進展あったら教えてよねッ!」
「はーい…。」