恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
起きるに起きれない…。

愛莉はベッドの脇のイスに腰掛けた。


「ねぇ、美希。

私、ひどい事いっぱいしちゃったね…。」


愛莉…。


「美希の事…大好きなのに…。

あんな事、したくなかったのに…。」


愛莉が泣いているのが想像できる。


「私…いつも美希に気を遣わせてばかりだよね…。」


愛莉…そんな風に思ってたんだ…。


「ゴメン…ゴメンね…。」


あたしは耐えきれなくて、寝返りをうって愛莉に背を向けた。


「…愛莉。」

「美…希…。」

「ゴメンね…。
あたし、愛莉の事、いつも傷付けてばっかなのに…。」

「そんな事…無いよ…。」

「…本当、ゴメンね…。」

「私も…ゴメンね…。」


あたしの目からも涙が零れ落ちた。


「ねぇ、美希。」

「何…?」

「仲直り、しよ!」

「…うん。」


あたしたちは、久しぶりに抱き合って声を出して泣いた。


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