恋のしるし～GIRL’S♪SONG～

「へぇ?」


裕介はあたしの後頭部を片手で抑えると、グッと顔を近づけた。


「ッ…。//」


もう…限界…。

あたしはギュッときつく目を瞑った。


「…ふっ。」


え…?

裕介はあたしの後頭部を抑えていた片手を動かして、あたしの頭を撫でた。


「裕介…。」

「冗談。」


裕介はあたしから離れながら


「早く着替えろよ。」


と言って部屋を出て行った。

あたしはさっきまで裕介の手のあったところを抑えながらベッドに座った。


「～～～ッ!!!!!」


も…最悪…。


あたしは仕方なくチュニックとハーフパンツに着替えた。


あたしがリビングに行くと、もう皆いた。


「おはよぉ、美希☆」

「おはよぉ～。」


あたしはテーブルのイスに座ると、皆に聞いた。


「仕事って何さ。」

「PV撮影の打ち合わせ…みたいなもんだ。
裕介に聞いたんじゃないのか?」


…本当だったんだ。


「んじゃまぁ、美希が起きたし、行こう。」

「えっ?　ちょ、史也!　あたしの朝ご飯!」

「大丈夫、サンドイッチ作っといたから。」


と史也は自分の持っていたカゴを見せた。


「…ありがと。」


って!!