恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
-『7073』-
「ただいまぁ~♪」
「おかえりぃ!! 美希♪」
「あ、えと…。」
なんだっけ、名前…。
部屋に戻ると、史也以外は皆いた。
「…覚えて無いの?」
「あ…あはは☆」
「櫂!! 雨海 櫂ぃ!!」
「そーそ、櫂!! ゴメンね~。」
「もう~…美希のバカ!」
「うるさい!! 名前覚えてやんない!」
「ヒドイよぉ!!」
全く…。
「おい、裕介。」
「なんだよ、勇士…。ちっこいクセに偉そうだな…。」
「は?」
「で、なんだよ。」
「マスコミは大丈夫だったのか?」
「…美希が撃退した。」
「…どうやってだ。」
「…鳩尾にグーでこう…な。」
「…そうか。」
「おぅ。」
裕介は覚えたし、勇士は小さいから覚えたし…
史也も(お母さんみたいだから)覚えたし、櫂も今覚えた!
「女はおとなしくしとかないと…男が寄り付かないぞ。」
「は…? うるさい眼鏡!」
「なっ…!」
なんだっけ…眼鏡の名前…。
「千秋。」
「ほえ?」
「新藤 千秋。今忘れてただろ、お前。」
勇士につっこまれた。