恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
今度は裕介の声。


「あれ、誰?」

「…知らないの?」

「知らん。なぁ?」


って裕介が他のメンバーに聞くと4人揃って頷いた。


「…裕介達の所属する事務所の社長らしい…よ?」

「マジで?」

「…。」

「知らなかったぁ。」

「謎の社長初登場か…。」

「興味無い。」


…そうですか。
あたしだけじゃなかったんですか。


「ねっ、美希。」


と朱音チャンがあたしに抱き付いて来た。


「なっ何?」


…雅樹クンが軽く妬いてんだけど…。


「アンタさぁ、あすかから聞いたんだけど、
コイツら5人と同じ部屋で寝泊まりしてんでしょ?

しかも『7073』☆」

「…まぁ。」

「そっかぁ~!!! で、誰と付き合ってんの?」


う゛!?

いっ痛いところを…。


「ちょっ、朱音チャンッ!!!」

「何?」

「あ・と・で・ね!!」


あたしは悪魔の微笑みを残す。


「…怖くないよ。」

「ふっ…ふふっ…。」

「でもさぁ、5人共美希に告白したんでしょぉ?」


…。

6人の間に冷たい風が吹いた。
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