恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
案外時間経ってるんだな…。

ま、朱音チャンと雅樹クンと結構騒いでたからね…。


「美希も食べるか?」


千秋が出して来たのはアイス。


「食べる食べる。」


今は6月上旬だから、ちょっとじめじめしてる。

雨が降る? ってくらい湿気が多い。


「これって何? バニラ?」

「多分。」

「多分って…。」


って、バニラって書いてあるし。

あたしは蓋を開けてスプーンでアイスを口まで運ぶ。


「冷はいぃッ!!」

「そりゃアイスだし。」


と裕介に呆れたように言われる。


「おいひぃ♪」

「…ガキ。」

「勇士に言われたくない! まだあたしより小さいくせに!」

「…どうだか。」


…確かに、男と言うものの成長はよく分からない。

そろそろ本気で抜かされるだろうな…。



あたしがアイスを食べ終える頃には、日も大分傾いていた。

って言うか、海に沈みかけていた。


「おわぁ~、キレイ♪」

「本当! あたし、こう言うの見ると叫びたくなる!」

「「「「「え…?」」」」」

「なんかさ…

バカヤローーーーーーーーーーーッ!!!!!

とかさ☆」

「…叫んでんじゃん。」

「スッキリするもん。」

「じゃ、僕も♪」


櫂はあたしの隣に来ると
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