恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「お、重くない?」

「余裕。」


あぁ~、怖いっ!
違う意味で怖いよ…。


「んじゃ、出発ぅ~!!」


櫂が先頭を切って進み出す。

勇士は1番ラスト。


「ちゃんと掴まれよ。」

「うっ、うん!」


あたしは勇士にギュッとしがみついた。

…温かいな。


「勇士ぃー。」

「ん?」

「寒くないぃ~?」

「全然。むしろ温かいし調度いい。」


…やっぱ勇士も温かいんだ。

って! あたし…今の発想…恥ずっ…。//


でも、安心する…。

なんでだろ。


温かいからかなぁ…。

パーカー温かいし…。


「寝るなよ。」

「ねっ寝て無いし!」


うとうとしてたけどさ!


「へぇ~。」

「本当だから!!」


まったく…バカにして…。


「ね、勇士。」

「ん?」

「あたしね、分かった事があるんだぁー。」

「へぇ。」

「…あたしね、好きな人いると思う。」

「…で?」
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