恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「…返事、文化祭より早くてもいい?」

「…美希がいいならそれでいいけど。」

「ありがと。」




早く答え、出すね、皆…。




…♪…♪…♪…





「到着ぅ~♪」


今日はやけにテンションの高い櫂。


自転車をかたずけている時…
あたしは櫂を呼び止めた。


「櫂。」

「んん~?」

「ちょっと…いい?」

「…うん。」


櫂はちょっと真面目な顔になって、立ち止まった。


「ここで平気な話?」

「うん…。多分。」


皆は空気を読んで先に部屋に戻ってくれた。

…朱音チャンとは大違いだな…。


「…あのね、櫂。」

「うん。」

「あたし…ゴメンね。」

「…美希、よく分かんないから。」


と笑ってくれた。

分かってるのに…。


「あたし…櫂とは、付き合え…無い…。」

「うん…。やっぱ愛莉チャン?」


あたしはバッと櫂を見た。

やっぱり…気付いてたんだ。


「うん…それもある…けど、
それは、二の次三の次の問題だから…。」
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