恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「そっか。」

「あたし、誰が好きなのか未だによく分かんないの。」

「うん。」

「でもね、違うの。」

「うん。」


話していくうちに、どんどん目頭が熱くなってきちゃって…

涙が零れそうになるのを堪えてた。


「あたし…あたしの好きなのは…櫂じゃないの…。」

「…うん。」


これだけは、ハッキリ分かったの…。


「ありがと、美希。」


櫂はポンポンッてあたしの頭を軽く撫でた。


「ちゃんと言ってくれて。」

「ッ…櫂っ…ごめっ…。」


我慢してたのに…我慢しきれなくなって、
涙が溢れ出して来た。


「美希が謝る事無いでしょー?
美希ってバカ。」

「うっ…ッ…!」

「ちゃんと、好きな人分かるといいね?」

「うんっ…。」

「頑張れ、美希。」


ゴメンね、ゴメンね。

櫂は…あたしにいっぱいいろんな事してくれたのに…。

ゴメンね、あたしは何にもしてあげれないくて…。


「ありっがと…。」

「…うん。

俺の方こそ、ありがと。

楽しかったよ…?」

「うんっ…。」

「これからも、友達として…メンバーとして…


よろしくね?」


「うん…っ!!!」


本当に、ありがと、櫂…。

…大好きだよ。
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