恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「その時は、幸せになる。」


と言って微笑んだ。


「っ…うん…。」


あたしって、本当は幸せなのかも。

自分の事不幸だって思ってたけど…皆に…好かれてる。


…そう言えば、そう誰かが言ってたな…。

…誰だっけかな…。


「じゃ、俺、授業あるから。」

「うん。」


ありがと。


「お大事に。」

「…うん。」


ゴメンね、櫂、千秋。

千秋は静かに保健室を出て行った。

あたしも、ちょっと寝よ…。




…♪…♪…♪…





「美希ッ!!!」


肩を揺すられて目が覚めた。


「っ…?」


目を開けると、史也がいた。


「次、話し合いだから呼びに来た。」


と笑ってくれた。

そう言えば、あたし、史也の笑顔初めて見たとき、
なんて爽やかなんだろうって思ったっけ。


「あ、ありがと…。」


あたしはゆっくりベッドから降りて立ち上がった。


-クラッ


ヤバ…目まい…が…。
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