恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
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それはその日のお昼休み。
話し合いを終え、愛莉と話していた時の事。
「美希、テニス教えて!」
話し合いは、4時間目だった。
「あ、うん…明日くらいからね!」
「今日は?」
「ちょっと体調悪いからさ…。」
「そうだね…。お大事に!」
「ありがと、愛莉♪」
結局、あたしと愛莉は…ていうか、皆(7人)テニスになった。
勇士と裕介はバスケ経験者って事で、
バスケにも参加するんだって。
あたしは中学3年間テニスだったし…
あ、そう言えば、あたしもバスケもやるんだっけ。
「そうそう、愛莉。」
「ん~? 何?」
あたしはそっと
「あたし…櫂、フッちゃったんだ…。」
と耳元で囁いた。
「…そうなの?」
「うん…。」
「そっか! じゃ、これからは私が頑張る番だねッ!!」
「うん…! 頑張って…!」
よかった、解決♪
と、その時。
隣の席で誰かが…勇士が立ち上がった。
かと思うと、あたしの席の目の前まで来た。
「ど、どうしたの…? 勇士…。」
「…帰る。」
「え?」
愛莉は…空気を読んでなんだか分かんないけど、
さっさと他の所へ行ってしまった。