恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「櫂か。」

「何? お前、柄にも無く泣いてた?」

「バカ? 泣いてたのは櫂だろ。」


う…。


「千秋もフられた?」

「あぁ…。」

「そ。俺もフられた。」

「予想通りだな。
2人の好きな人が重なった時は、
お前がダメなときは俺もダメ、俺がダメな時はお前もダメ。」

「本当。俺ら、不幸っつかなんつーか。」


-ガチャッ…


「あ、櫂クン…。」

「愛莉チャン…。」


愛莉チャンはビクッとした。


「?」


って…あぁあ!!?!?

俺、今完全裏だった!
しかも…話してたのも聞こえてただろうから…

俺、完全アウト!!!


「愛莉チャン、あの…。」


俺は表に戻って言う。


「ううん、大丈夫!
なんとなく、裏とか…想像してたし!」


でも、愛莉チャンは震えてた。

俺…何してんだろ。


「ゴメンね…。」


愛莉チャンが謝る事無いのに…。

すごく苦しくなる。


「愛莉チャンッ!!」

「?」

「どっか遊びに行こ!!♪」

「…うん!」


ニッコリ笑った愛莉チャン。

ドキンと飛び跳ねる心臓。

…また、何か始まった…かも?

俺、軽い…?

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