恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
-数時間後…


「なんだ? 美希。もうバテてんのか?」

「裕介…。」

「案外体力無いんだな。」


なんて言って来るもんだから、頭に来た。


「そんなんじゃありませんん~ッ!!」


そんなんじゃない。

ただ…


あたしはチラッと勇士の方を見た。


このダンス、ヤバいんだもんっ…!!

えっエロイって言うか…っだって…!!


結構…絡むダンス…多いんだもん!!!

朱音チャンが言ってた通り、
5人があたしを奪い合うっていう内容で…

だからっ…絡み、めっちゃ多いっ!!!


心臓持たないって言うか…何て言うか…。


「冗談。」


って裕介はポンッとあたしの頭を撫でた。

…?


いつもと感じが違う。


「…なんだ?」


じっと観察する。


「美希?」


撫で方とかは変わんないんだけど…なんか…。

遠慮…がある?


「おい?」


あたしの顔を覗き込む裕介。

ほら、やっぱり。

距離が違う。


あたしが勇士と付き合い始めたから…
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