恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
『テレビ見た?』


楽しそうな声。


「…うん。」

『勇士サン、やるね~!

《彼女は大切な仲間なので》だって!
俺、感動しちゃった!』


仲間の部分をわざと強調する元哉。


『よかったね、美希!』

「…。」

『美希?』


コイツは…。


「いちいち人の事バカにすんなっ!!!!!」


そう言ってあたしは一方的に電話を切った。


「美希…?」

「っ~…元哉何か大ッ嫌いっ!!!」


死んじゃえっ!!!


「み、美希?」

「何!?」

「いや…。」


あっ…。


「ゴメン、史也…。」

「別にいいよ…。
しょうがないよ、美希の気持ち分からなくないし。」

「…ありがとう。」


何にでも当たりたい気分だ。


もう、嫌だ…な。

早く学校行こ!!!


1人早々と家を出ると、黙々と歩いていた。


「美希~☆」

「あ、香奈。」


久しぶりな気がするなぁ。
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