恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「あ、そう言えばあたし、MILDの専属ダンサーになったんだっけ?」

「何…そう言えばって…。すごい名誉なのに…。」

「…美希ってそういうところ抜けてるよねぇ。」


…うるさぁい!!


「てかさ、あたしって何すればいいの?」

「…PV撮影とコンサートの時だけいればいいしな…。」

「僕ら、基本テレビの時は5人だけで出るしねぇ。」

「なんでだろうね…? 1人でいる事が多くなるからかな?」

「全く、なんでこんなのをダンサーにしたんだ…勇士。」


皆が一斉に勇士に注目。


「…俺かよ…。」

「「「「「勇士しかいないだろ…。」」」」」


本当、なんでだろう…。
あたし、そんなダンス上手くないんだけどな…。


「…なんでだろうな。」


…まさかの気分???


「ま、早く制服に着替えるか。」

「あ、うん。」


そう言えば…これ、勇士のジャージだった☆

あたしって忘れっぽい?


MILDと別れて、更衣室に入ると、バババッと女子の冷たぁ~い目線。


いっ…痛い…。


「美ー希☆」

「愛莉…。」

「ゴメンね、先に更衣室来ちゃって…。」

「ううん。」

「美希とMILDが一緒にいる時ってなんか近寄りがたいから…。」


近寄りがたい?

あたしに!?


「なんで!?」

「えっ…なんか…6人だけオーラが違うって言うの?
なんか、そんな感じ。」


おっ…オーラ???
あの5人と一緒にしてほしくないな…。
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