恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「おやすみっ!」

「おぉ~。」


あたしは勇士にそう告げて部屋に向かった。


後ろから、俺も寝るかな…という声が聞こえた。



そして、パタンという、戸の閉まる音がした。


「…ふぅ。」


なんか寂しいな。


せっかく近くにいるのに。


でもま、これからは一緒にいれるんだし!!
いっかな!


あたしは部屋に入ってそそくさとベッドに入った。


でも、勇士がいるっていう嬉しさからなのか、

寂しさからなのか、なかなか寝れない。


「はぁ~…。」


寝れない…!


どうしよぉ。


あ、そーだッ!!


勇士の寝顔覗きに行こッ!!!!!

…変態だ、あたし。


でもま、いっか☆


「いひっ♪」


あたしはそっと足音を立てないように歩いて
勇士の部屋に行った。


規則正しい寝息が聞こえる。

…と思う。


寝てんのかな。


……やめやめ!!

こんな事してないで、さっさと部屋戻ろ!


って、目的の寝顔も見ないで部屋に戻ろうとした。
< 302 / 427 >

この作品をシェア

pagetop