恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「あ、勇士にジャージ返さないと…。」


ジャージを両腕に抱える。

フワリと…


「あ…。」


これ…あたしの匂いじゃない…。

勇士の……?


「…。」

「美希?」

「えっ、あぁ…何?」

「何ボーッとしてんの~???」

「べべべっ、別に!?」


…いい匂い…。

香水…の匂いかな。なんか…優しい感じの匂い。


「ま、教室戻ろ☆」

「うん!」


教室に戻る途中、またヒソヒソ声。

頭に来る…このヒソヒソヒソ…。


『いい加減にしなさいよ!!
堂々と正面から向かってくればいいでしょ!?』
なんて叫べないし…。

うぅ~~~~~~~~~~ッッッッッ!!!!!!


「美希?」

「あぁ…うん、なんでもない。」


なんか…ストレス…。

その時聞こえた一言。


「あの子さぁ、いっつも北条 美希といるよねー。」

「あの子も…MILD狙い!?」

「確かー…1-3の金田 愛莉!!」


…愛莉の事…まで…。


「美希???」

「あぁあ、ゴメン☆」

「もぉ~…。ボーッとしすぎ!!」

「ゴメンゴメン☆」
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